がんと闘う人の為のブログ

現役製薬会社勤務のMRによるがん治療お役立ち情報

前回の続きです。医師のインフォームドコンセントに関して。

前回から少し間が空いてしまいました。。。

続きを記載したいと思います。治療の選択(インフォームコンセント)について書かせて頂いておりました。

 

1つ目は全ての治療選択肢を説明し患者さんに選んでもらう、もしくは一緒に選択していく。

2つ目は医師が最良と思う治療を選択し同意をしてもらう。

 

この2つに大きく分かれると経験上思います。

もし皆様が患者さんですとどちらを選びますか??これは非常に難しいと思います。

個人的にはあるべき姿として1つ目が正しいのだろうと思いますし、そうする義務があるのではないか?と考えます。ただし、医療用語を並べても理解できる方はなかなか少ないです・・・。

私の経験上多くの医師と接しますがだいたい2つ目のパターンが圧倒的に多いのではないかと思います。

理由としまして癌治療を行う大病院(基幹病院)は外来患者さんが多く患者さん1人に対してそこまで長く時間をかけれません。入院してそこでじっくり話は?と思うかと思いますが、ベッド数の問題もあり簡単に入院も出来ないと思います。

医師が提案する治療が最善の治療であると思いますが、そこは患者さん自らが確認する必要が私はあると考えています。

一例を挙げますと、日本治療のにおいて腹膜播種(胃でも大腸でも構いません)の治療は99%の医師が「抗がん剤しかありません。抗がん剤を投与してもいずれ腹水が溜まり約1年程度で亡くなります。」とお話しされると思います。

これは正しいのです(ガイドラインにこれしか記載されていないので)が、海外のガイドラインは腹膜切除と温熱化学療法(HIPEC)という治療が記載されております。

先進国では日本だけがこの腹膜切除とHIPEC治療を推奨しておりません。この情報を患者さんが知らずに抗がん剤治療のみをインフォームドコンセントされた場合どうでしょうか?

患者さんによってはリスクを取ってでも腹膜切除をしたい!と希望される人がいるかと思います。

癌治療において後悔せずに最善の納得した治療を受けれるように、様々な情報を収集し検証してみて下さい。

このブログが少しでもお役に立つことを期待して記事を書いていきたいと思います。

宜しくお願い致します。